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■1日目 美濃戸〜赤岳鉱泉
これまで幾つかの雪山に登ってきた。アイゼンとピッケルの使い方については、本を読んだりして自分なりに勉強してきたつもりだが、かなり不安になってきた。そこで今回は、Kさんご夫妻と私の3人に対して、ガイドさん1人の少人数クラスで大枚をはたく。
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大同心、横岳が見えれば小屋はもうすぐ |
年々大きくなる赤岳鉱泉の人工氷壁 |
1日目はアイゼンの氷上講習、2日目は赤岳登山のメニューで、ガイド料の元を取ろうと鼻息荒く受講・・・したものの、頭で理解しても体がついてこない。Kさんの撮った自分のぎこちない姿は、氷上のロボットと化していた。とにかく、12本爪アイゼンは私が思っていた以上に使える奴だ。今までその効果の半分も活かせていなかったということだ。
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斜度があって最初は恐いけどすぐ慣れます |
赤岳鉱泉の個室、ベッドだって!? |
■2日目 赤岳鉱泉〜地蔵尾根〜赤岳〜文三郎尾根〜赤岳鉱泉〜美濃戸
赤岳鉱泉が想像以上に居心地がよかったので飲み過ぎた。起きたらノドがカラカラなので、あわてて水分補給をして、7時50分に出発。雲ひとつない快晴の中、意気揚々と雪の上をキュッキュッと音を立てながら歩いていく。小屋のヘリポ−ト近くの、雪崩による死亡事故があった現場でガイドさんの説明を聞く。ニュース映像によくある、でかい山のてっぺんからゴオー!ドドドッて感じの雪崩を想像してしまう素人にはわからない雪崩ポイントだ。
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沢山の人が出発する朝の赤岳鉱泉 |
あそこは自分にはまだ無理やな |
行者小屋からの地蔵尾根ではノーアイゼンで歩く。普段から危険でない限り、アイゼンをつけずに歩いた方が、滑らず安定した歩行が身につくそうだ。稜線手前の樹林の中でアイゼン装着、ザイル確保。これでみんな運命共同体だ。アンザイレンで歩くのは生まれて初めて。「なんか犬の散歩みたいやんか」とその場に似つかわしく無い想像をしてしまう。
ぐんぐん登っていく度に繰り広げられる、素晴らしい景色に感嘆しながらも、足元に注意して梯子や鎖場を通過する。閉鎖中の赤岳天望荘の横で風を避けて休憩した後は、山頂への最後の登り。赤岳頂上小屋の横を通って、山頂に11時15分に到着。
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小さくなる小屋、そして北アの山並み |
地蔵尾根上部の梯子、鎖場。恐かった! |
グローブをしたままだとカメラ操作がやりにくい。もっと使いやすいグローブはないものか。立ち止まっているとどんどん体が冷えてくる。毎日雪山に飛びまわっているガイドさんさえ寒がっていた。思う存分展望を楽しんだ後は、岩場を下る。
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赤岳山頂。やったね! |
何度もKさんに撮って頂きました |
ガイドさんの指示では、まず、危険な場所をどうやって通過するかを、自分で決めてから動くこと。通過途中で体勢を変えるのは非常に危険だからだ。そして、決めたら怖がらずに速やかに通過すること。恐る恐る動いてると、後ろからガンガン指示が飛ぶ。わかっちゃいるけどできない。
文三郎尾根の分岐あたりで暴風。山頂でサングラスからゴーグルに替えたおかげで快適だった。目を保護するだけで無く、鼻や頬もカバーするので、あの身を切るような冷たい烈風から避けることができる。ただ、涙がやたらと出るのはどうしたことか。
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本年度初対面の富士山 |
硫黄岳、天狗岳、蓼科山でござ〜い |
比較的安全になったところでアイゼンを外して、グリセードで一気に降りる・・・そうしたいところだが、慣れていないので転びながらぶざまに降りていく。行者小屋では多くのテントを撤収中だった。赤岳鉱泉に13時15分到着。1時間の休憩後、北沢を下って美濃戸口に15時頃到着。
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権現岳の向こうは南アルプスでござ〜い |
文三郎尾根を降りてきてひと安心 |
ガイド講習を受けてよかった。本で見て頭で納得するよりも、実際にアイゼンをつけて氷の斜面で指導を受けた方が、アイゼンの効果を体感できるからだ。まだまだ、おぼつかないものの、2日目の歩行は今までよりもぐんと楽になった。そして、装備の不足や不具合は雪山では取り返しのつかないことになると改めて認識させられた。
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